はじめてのまーもぐらふい

今年から会社の健康診断に婦人系の診断が入ったので、初めて乳がん検診を受けることにした。

先日、26歳になった。

 

22歳のときの上司に、

乳がん検診は今から自分でも受けたほうがいいのでしょうか?」

と聞いたら、

「特に気になることがなければまだ毎年は受けなくて良いと思うけれども、40過ぎたら毎年受けたほうがいい」

と言われたことがあった。

 

23歳のときの上司には、後輩と一緒に、

「胸が小さくてもマーモグラフィはできるんですか・・・?」

と聞いたら

「申し訳ないが、それは知らない」

と言われたことがあった。

 

乳がん検診は、触診とマーモグラフィだった。

触診はぐりぐりされるのかと思ったら、ぱたぱたぱた・・・という想像よりソフトタッチで終わった、ような気がした。

内科検診の先生が診断してくれた。

 

マーモグラフィは、40代半ばくらいに見える女性の技師さんが担当だった。

「マーモグラフィ受けたことある? ないよね、若いもんね~」

「今日初めてなんです」

「そうかそうか、痛いけど我慢してね」

やっぱ痛いのか。

「これからわたしが痛いことをするんだけど、頑張って我慢してね」

やっぱ痛いのか。

「胸には乳腺というものが立体的に詰まっています。そのままレントゲンを取ると乳腺の影になってしこりが隠れてしまうから、わたしが手で乳腺を広げます。そしてそのまま機械で挟みます。痛いよ~」

めっちゃ痛そう。

「まず、機械にすきまなくくっついてね、はい! 肩の力抜いて!」

肩の力抜いて! は本日の健康診断でずっと言われていて、これは本日5回目くらい。

技師さんの話を聞く限り、マーモグラフィは痛そうで腰が引ける。

「下が気になるけれども前向いて! はい! 腰が引けてる! はいまっすぐ!」

 

「それじゃあ痛いことします!」

 

技師さんの手で乳腺が開かれてる? と思ったら機械にばちーんと挟まれるわが右胸。

ぎょへ・・・・・・息止まる・・・・・・

「このままだと左胸が写りたがって出てくるから手で抑えてね!」

手が冷えてる! 寒い!

「・・・胸の中で一番前に出ているのは乳首だから乳首をきちんと押さえて~」

ご、ごめんなさい・・・

「はい、じゃあレントゲン取るから息とめてね!」

 

え、さっきから息止めてるからくるし・・・ 

 

 

「はい、次反対で~す! 痛かったね、つぎも痛いけど頑張ろうね!」

 

・・・・・・

 

「はい! 終わりで~す。痛かったね、頑張ったね~」

 

反対もレントゲンを取って終わった。

除いたレントゲン画像はしろっぽくぼんやりぽちょんとした胸の画像で、結果がどうかは良く分からなかった。

技師さんは痛い、痛いと言っていたけれども、正直ほとんど痛くなくて、もしかして乳腺が無いのでは・・・? と思ったけれども、そんなことはないだろう、と思って仕事に戻った。