尾崎翠生誕120周年記念「尾崎翠と、追憶の美し国へ」2日目
2日目はゆかりの地めぐり&遊覧船で、岩美町の美しい風景を堪能しました。
予報ではお天気が心配されていましたが、当日は快晴で、海がとても綺麗でした。
AM8:00 出発!&浦富海岸・荒砂神社
美味しい朝食で、ご飯2杯をぺろりと食べ、出発!
普段海から離れた場所に住んでいるので、朝一番から大興奮でした。
海水の透明度が高い!前日雨が降ったようなので、これでも濁っているそう。もっと澄んでいるときもあるそうです。
旧岩井小学校
尾崎翠の父が勤めていた学校。大変モダンなつくりなのですが、修復などあまりされていないようで、少し痛んでいました。
ぜひ修復などして、後世に残していってほしいです……。
西法寺
尾崎翠生誕の部屋があります。また「無風帯から」のモデルにもなっているそうです。
生誕の部屋にあった尾崎翠の肖像画と文机。文机と薔薇がなんとも言えず可愛らしい……!
「無風帯から」に鐘つき場が出てきます。こちらがモデル?
ゆかむりギャラリー
岩井温泉の温泉宿の1階にありました。
こちらのセーターは尾崎翠が編んだそうです。編み目細かい! とても器用だったのですね。尾崎翠や映画の紹介ボード、尾崎翠関連資料が並んでいました。
素敵なしおりも配布していたのでいただきました♪
ゆかむりギャラリーの後、平和橋から岩美町から見える山々、川など自然を堪能しました。コスモスがきれいに咲いてました。
バスから、尾崎翠の勤務先跡を教えていただき、網代漁港の入り口あたりで下車しました。
こちらは、「花束」で語り手の「私」と子どもたちを乗せたかんこが入り江に出る場面の景色だそうです。
今は整備されて川幅が広いですが、昔はそんなに広くなかったそうな。
その後、バスで移動し……
尾崎翠の通勤路
尾崎翠は西法寺僧堂に下宿して、小学校に通っていたそうです。
通勤路のトンネル。トンネルが出来る前は危険な道(崖)を通らねばならず、命を落とした方もいたそうです。
風の通りがよく、魚が干してありました。
こちらが、現僧堂内にあった旧僧堂の写真。
こちらでは地元の方から、お菓子とお茶をいただき、ひとやすみ。有難うございました!
尾崎翠の通勤路を実際に歩くことができて、どんな気持ちで毎日通勤していたのだろう、この僧堂で作品を書いていたのだな、など思いを馳せることができました。
網代漁港をあとにして、遊覧船乗り場に向かいます。
遊覧船 浦富海岸巡り
ツアーの最後は遊覧船に乗りました。
浦富海岸の島々を巡ります。やっぱり透明度の高い海! ところどころビーチがあり、スタンドアップパドルボート?を楽しんでいる人も見かけました。浜野監督『こほろぎ嬢』の撮影で使用されたビーチも見ることができました。
遊覧船から遠くに鳥取砂丘も見えます。映画『第七官界彷徨』のラストを思い出しました。
おまけ
遊覧船乗り場で、イカが高速回転で干されていました。
PM 14:55 鳥取空港発
遊覧船を楽しんだ後、お昼にお弁当をいただき、バスで空港まで送っていただきました。一人での空の旅は、今回の旅行が初めてでしたが、帰りとなればもう慣れたもので、追憶ツアーの余韻に浸りつつ空の旅を楽しみました。
空港解散組みは行けなかったのですが、ツアーメンバーはその後、鳥取市内の養源寺(尾崎翠のお墓がある)に行ったそうです。私も行きたかった~!
感想
講演やトーク、映画、交流や美味しい地元の食材、そして尾崎翠ゆかりの地巡りと、充実の内容にわくわく、そしてどんな方が来るのだろうとドキドキしていた追憶ツアーでしたが、想像していたよりもずっっと楽しかったです。
1日目は講演や映画などから刺激を受けて、尾崎翠作品について改めて色々視点からあれこれ考えるきっかけをいただきました。
2日目は、尾崎翠ゆかりの地を辿ることで、尾崎翠はどんな思いでいたのかな、どんな風景を見ていたのだろう、などと尾崎翠自身について思いを馳せていました。
こんなに尾崎翠のことばっかり考えたのは、今回が初めてかもしれません。
主催の皆様や地元の皆様はとてもあたたかく迎えてくださって、地元の方々も尾崎翠を愛しているのだな、と思いました。ツアーで一緒だった方々も皆様優しく、色々なお話ができて楽しかったです。
尾崎翠フォーラム(集大成の『尾崎翠を読む』3冊もいただきました!)は昨年15年の歴史に幕を下ろしたそうですが、このような記念イベントに参加できて本当に嬉しかったです。行きたい行きたいと思っていたフォーラム終了のお知らせは、とても悲しかったので……追憶ツアーで岩美町を訪れることが出来てよかったです。
実は、『尾崎翠を読む』は事前に購入していたので、いただいた3冊を保存用に、購入した3冊を布教用にしたいと思います!
岩美町の自然、海の幸に魅せられたので、また旅行してみたいです。